おこたんちへ ようこそ
ママ友と言っても
専業主婦の方、
バリバリと友働きの方、
シングルさんもいれば、
ご夫婦でお店を営まれている方。
本当に色々な方がいらっしゃいます。
今日は、お友達からのご紹介でご相談にこられたF子さんのお話を。
お顔見知りということもあり、とてもカジュアルな会話になっています。
F子さんは、ご夫婦でパン屋さんを営んでいらっしゃいました。
地元で人気のパン屋さんで、
とても2人では回らないという事で
、パン作りの職人さんを雇われていたそうです。
このF子さんの夫さんは、
文字通りの職人気質の方で、
何もかも自分のこだわり通りでないと納得がいかない方だそうです。
そりゃあ、
人気店を支える要ですから、当たり前といえば当たり前です。
F子さんのお悩みは、
職人さんをせっかく雇うのに、
夫が気に入らないと直ぐに辞めさせてしまう。
私が手伝うにも、店に出て接客をしているので、限界がある。
結局、夫は寝る時間も惜しんで、独りで仕事をしている。
もう、私、どうしていいかわからない。
という事でした。
夫さんは、どんな事が気に入らないかも話てくれました。
とにかく夫さんの手順で必要な物を直ぐに用意しろ。
日によって売れゆきのいい品を追加で作るのに、逆算して仕込みの準備をしろ。
でもこれは、夫さんの判断でその時決まるもので、予測のしようがない。
F子さんが言うには、
「私でもそんな事できない」
という事が出来ないと怒鳴り、辞めさせる。
この前も1人怒鳴りつけていた職人さんが私に「辞めたい」て言ってきたの。
困り果てるF子さん。
それは大変だねっと、F子さんの気持ちに寄り添いながらも、疑問に思った事を訊いてみました。
「同じ仕事場にいてるF子さんは、そんな時どうしているの?」
F子さんは、とても困った様子で考え出しました。
F「何もしないし。何も言わない」
お「そうなんだ。見てるんだ」
F「だって、私が職人さんをかばうような事を言うと余計に怒るから」
お「夫さん怒るんだ」
F「そう、怒るの。」
お「なんでF子さんにまで、怒るんだろうね」
F子さんも不思議そうに考え出していました。
「仕事の事に口を出すなって事は無い。一緒に仕事してるんだもん。いつでも相談しながらやってきてる」
しばらく考えているので、待っていると
F「ひょっとして・・・」
お「うん?」
F「私に味方でいて欲しいのかな・・・」
お「おお! それはあるかもね! 何か思い当たるの?」
F「前にも職人さんと2人で話てたら、職人さんに怒りだしたことがあった」
お「それかー! かわいい夫さんだねー。愛されてるねー」
F「なんか・・・恥ずかしいわ」
でも、職人さんの仕事ぶりに文句を言っている事には変わりありませんよね。
お「職人さんって、おいくつくらいの方なの?」
F「20代半ばくらい」
お「そんなに若い方なんだ。で、その職人さんにはずっとお店で働いてもらうつもりで育ててるの?」
F「そんなつもりは無い」
お「じゃあ、職人さんの手が要らなくなったら、辞めてもらうの?」
F「考えたこと無い」
お「職人さんの人生を考えたことある?」
F「そんなこと考えたこと無い」
確かに、F子さんご夫婦の立場は、雇用主です。
雇っている期間、契約通りに働いてもらって、その賃金をお支払いする。
何も間違ったことはしていません。
F子さんと夫さんは、それぞれに若い時に町で一番大きなパン屋さんに雇ってもらい、頑張って修行してきたお2人です。
その後、独立して人気店にまでしてきた努力家のご夫婦です。
それぞれに自分のチカラだけで、ここまでやってきたという自負もお持ちです。
ここなんです!!
間違いなく、想像もできないご苦労をなさって、努力して努力してこられた。
信じられるものは、自分のチカラだけ。
ですが、本当に自分のチカラだけでしょうか?
あなたはどう感じますか?
雇う側と雇われる側という関係だけでなく、育て上げてくださったというご恩がある関係なんです。
このいただいたご恩は、次の同じ道を目指す者へ返せばいいのです。
いただいた善いエネルギーを次に回すから、またぐるっと巡って、別の形の善いエネルギーとなって還ってくるんです。
このF子さんには、親方からいただいたご恩というものをすっかり忘れてしまっていたんですね。
親方からいただいた親心でさえ、当たり前のものになってしまっていました。
自分のチカラだけでは、今は無かったんですね。
世話になったよ。と知っていることを 知恩(ちおん) といいます。
心からこのお蔭で有難いと感じることが出来たなら、最高ですよね。感恩(かんおん) といいます。
恩を感じたなら、恩返しです。同じ事を同じ人に還すことは難しい場合が多いですよね。
必要としている人にその恩を差し上げるんです。恩送り・Pay it forwaidです。
この恩というエネルギーをどんどん回して、もっともっと大きなエネルギーを受け取りましょう!!
F子さんは、この恩に気づかれ、ご夫婦で話し合われました。
結果は、職人さんの未来を考えて、もっと修行しやすいお店に変わってもらったそうです。
ご夫婦2人で、ヤキモキすることもなく、ご自分たちのペースで楽しそうに、仲良くお店をされています。
ほんのちょっとの言葉から、自ら答えを導き出せるチカラをあなたもお持ちなんです。
そのヒントの言葉は、あらゆる所に散りばめられていますので、「あ!」と感じる心を大切になさってくださいね♡
ではまた、ゴロゴロしに遊びきてくださいね♡