おこたんちへ ようこそ
立て続けにお聴きするお話に共通する点がありした。
私の夫も数年前に同じ事に悩んでいました。
昔からのお悩みのナンバーワン!!
親子関係です。
今回は子どもの立場からのお話です。
親がミルクを飲ませてくれた。
親が笑顔で声をかけてくれた。
親が遊んでくれた。
親がご飯も食べさせてくれた。
親がお風呂にも入れてくれた。
生まれて親が何もかもを教えてくれたんですね。
自分が人間であることも。
「ありがとう」
「ごめんね」
から始まって。
して良いこと。しちゃいけないこと。
道徳観というものも親が教えてくれました。
横断歩道を絶対に渡る親の子は、間違いなく横断歩道を渡ります。
車の様子をみながら適当に渡る親の子は、間違いなく横断歩道は渡りません。
コンビニのレジで「ありがとう」という親の子は、同じように「ありがとう」を言います。
コンビニのレジで無言の親の子は、同じように無言です。
このように子どもは、親のする事を全て真似をして成長していきます。
親のするように、親の言うように真似をして育つのが当たり前の子どもです。
自分が大人になっていても
「親と自分は同じ」
と思い込んでいることがあります。
夫は就職と同時に親元を離れる都市に配属となりました。
23歳になる歳に親元を離れたということです。
28歳で結婚。
30歳で長男誕生。
33歳で次男誕生。
この10年間、お盆やお正月や行事がある時以外は、接点がほぼ無いままでした。
その後、車で30分の距離に転勤になりました。
今までよりは、接点は増えました。
子どもの運動会やお遊戯会。
何かと会う機会が増えても、
今の自分が何を考えているか。
今の自分が何に悩んでいるか。
今の自分が何を大切に生きているか。
今の自分の思想・信条について語り合う事などありません。
あなたはいかがでしょうか?
親子で思想信条からどんな事でも語り合っているから問題なし!!
だとしたら、とっても素晴らしい親子関係を築いていらっしゃいますね!!
夫も意識すらしていなかったようで、
それは親である義父母も疑う余地無し!という状態。
長男が中学進学するにあたり、おこたんちでは地方の寮のある学校の進学を希望していました。
この希望を義父母に報告すると大反対。
反対の理由を箇条書きにして説得をしに来てくれました。
義父母からすると
夫君は、世の中の事をわかっていない。
ここは親である私たちが教えてあげないと!!
と43歳の夫を何もわかっていない子ども扱いです。
親元を離れて20年過ぎているのですが・・・
その20年は親からすると、20年前の大学を出たての息子のままなんです。
ですが、息子である夫も20年前のまま。
なんでわかってくれないの?!
僕のすることを信じてよ
子どもである夫は、自分が良いと思う事は、親も良いと思ってくれる。
と信じて疑いがなかったんです。
その分ショックは大きい。
ここらあたりから、夫は自分の思い込みに気づきだしたようです。
ある時、安倍総理がどうだこうだと義父が話出した。
これはいつもの事で、
小泉総理がどうだから始まって毎度のこと。
いつもはスルーする夫なのに・・・
そこに夫が、反論しだした。
義父は直ぐに大声で反論した。
ちなみにここは、ファミリーレストラン。
多少大きな声で話ても、大丈夫ではあるけど・・・
ここで、平気な顔している義母にもびっくりしたんですけどね。
おこたんひとり、ドキドキビクビクで逃げ出したかった。
義父は80年以上生きてきた義父の世界の中での立場から、今の政治について語る。
親だから、何もわかっていない息子に教えてあげている。
夫は今の世界情勢からの事実を説明して理解してもらおうとする。
どうして、僕の話を受け容れてくれないの?
お父さんと僕は親子だから同じ考え方だし、
思想信条は同じなんだよね
という気持ちが出てる・・・
大声で討論会する親子。
もう心が痛みました。
“もう自分たちがそれぞれ別の人生を歩んでいる”
という事に全く気付いていないんです。
義父から
「この続きはまた、ゆっくりと家でしよう。
僕は、いつでも歓迎するよ」
と幕引きをしてくれたので、その場は収まりました。
なんでこんなにモヤモヤするんやろ?!
なんでこんなに話が合わないんやろ?!
なんで、こっちの言うことをまるで聞いてくれないやろ?!
夫は数日考え込んでいました。
夫とおこたんと確認したこと。
*親子でも、それぞれに歩んできた道、人生経験が違う。
*親子でも、それぞれに別の人格・たましいを持っている。
*親子でも、それぞれに別の目的を持ってこの世に生まれてきている。
*親子でも、それぞれの人生の主人公は、それぞれ。
このように確認してみると、
「なんで?!」
という疑問が全て、解けてしまいます。
当たり前と言えば、当たり前なのに、これがなかなか気が付かない。
子どもとしては、自分が感動したことは同じように感動して欲しい。
子どもとしては、自分が嫌がることは同じように嫌だと感じてしないで欲しい。
小さな頃は一体だった親子のままでいて当たり前。
無意識にそう思っている。
この無意識に気づきと、自分自身が楽になります。
夫は、これ以降、義父との会話は
「僕を受け容れて。理解して。」
から
「それぞれの考え方を理解して尊重する」
ことに変わりました。
とても穏やかな会話を楽しんでいます。
あなたが親であっても子どもであっても同じ。
心から理解し合って、尊重し合える会話を楽しんで欲しいな♡
ではまた、ゴロゴロしに遊びきてくださいね♡